【性病検査体験談】女性25歳 クラミジア 婦人科での検査利用

私は28歳、女性です。

検査を経験した当時24歳、元々経血量が多い、重たい生理痛など子宮の悩みはつきなかったのに悪い意味で慣れてしまっていました。そんな時あからさまに増えたおりものからする異臭…疑問を感じつつ、何と調べれば良いのかどこの病院に行けばいいのか分からず元々病院嫌いの私はスルー、そうこうしていたら血が混じるようになり、気がつけば1ヶ月のうち22日は出血していました。

これが異常と分かったのはアプリ『ルナルナ』での「病院に行ってください」という警告表示。（月経の日数が多いと表示される仕組み。職場のお姉様から随分前にゴリ押しされてインストールしていたものがこんなところで役に立つとは思いもしなかった）

近所に婦人科があったのでそこに行きました。

少し恥ずかしさもあって人がいなさそうな近所の昔ながらの小さな婦人科があったのでそこに相談しにいきました。

まずその近所の婦人科のおじいちゃん医師に不正出血を教えてもらいました。性行為が原因になることも教わり、性病についても教わり、パートナーとの性病に注意されつつここでは子宮がん検査のみを行うことに。検査は問題なし。

止血剤をもらって少し落ち着いたと思ったら、数日後に立ち上がれないほどお腹に激痛が！それも２日続いてしまい救急搬送されました。帰宅できず入院する程の激痛で最初は大腸を疑われましたが、検査を進めていた医師が子宮が怪しいと言い出し紹介状を渡され総合病院の産婦人科へ。原因がわからないので色々とまとめて検査しますと言われ、されるがままに検査を受けることになりました。検査結果が出てここで初めて性病検査を受けていたことを知ったのです。

検査結果は一週間ほどでした。心配して田舎から駆けつけた母親と一緒に検査結果を聞いたら、何と「クラミジアー陽性」。他は異常なしとのことでした。

おじいちゃん医師に注意されたにもかかわらず調べていなかった私は、産婦人科医から「今回の腹痛と関係しているかはハッキリわかりませんが…」と性病について詳しく説明を受けたあの時間、東京で一人暮らしする娘の私生活を察してしまった母親との気まずい時間は一生忘れられません！（必死に言い訳をして誤魔化そうとしてさらに叱られてしまった、情けない思い出です）当時決まったパートナーを作らずフラフラと男性と関係を持っていたので今思えばこの結果は自業自得です。

処方されたお薬を飲んで、おりものは注意深くチェックして、大人しく反省して過ごした後に受けた検査は無事陰性。ホッとした気持ちがありつつ、当時関係を持った人たち（と、その先にいるかもしれない人）は大丈夫だろうか？とやっぱりどこか不安な気持ちが残りました。

正直言いにくいこともあって男性との連絡を断ち切っていたのですが、心を許せる1人に勇気を出して伝えました。「私、クラミジア陽性だった。もしかしたら、うつしてしまったかもしれない。性病検査受けたことある？」

相手の反応ははっきりとは思い出せないのですが、想像以上に間抜けな返事がきて呆れてしまったのを覚えています。「性病のことは大体知ってるけど、俺は大丈夫。」といった感じで。『えっ私あんな思いしたのにそんな軽く見てるの？すぐ病院行かないの？どうして？？』と軽くパニックになりながらそっとLINEを消しました。しかも結局検査は受けていなかったと思う。こんな男性と関わりを持っていたなんて、検査前の自分を強く叱りたい。

ここまで私の性病検査体験は散々なものでしたが、この一件をきっかけに良い方向に変わったことも沢山あります。

１つ目は婦人科への抵抗がほぼなくなったこと。個人差があって合う・合わないはありますが近所の小さな婦人科→総合病院→街中のレディースクリニックを経て結局は負担なく通い続けられる場所がベストだと思っています。産婦人科はすごく混むけどレディースクリニックは行きやすい街中にもあって、気軽に検査が受けられるので子宮がん検査と一緒に毎年受けています。この経験のおかげで、最初にお伝えしていた月経の悩みを低容量ピルで解決できるきっかけにもなりました。これが一番大きい！

２つ目は男性との関わり方を見直せたこと。自業自得の行動をしてしまった私の場合は『いつどこで誰と性行為してるか疑うような男性は避ける』『付き合ったら性行為前に性病について確認する』『避妊具を持参してなかったら帰らせる』と、慎重になりました。（これが当たり前と言われればそれまでですが…）結果的に今は性病だけに限らず婦人科に対して理解の深いパートナーと安定したお付き合いができています。

性病検査を経験するまでは全く知識がなかった私にとって忘れられない体験でした。今20歳前後の世代の人には同じ経験をして欲しくないですし、目の前の楽しみだけに流されて女性の大切な身体につらい思いをして欲しくないと切実に思っています。